ふっ素樹脂加工のフライパンを長持ちさせる使い方

DAYWEAR(デイウェア)ではフライパンの選び方、使い方に関するコラムをシリーズ化しています!

今回は皆さんにとって身近な「ふっ素樹脂加工のフライパン」についてのお話になります。

ご家庭にあるフライパンの大半が”テフロン加工”とよく呼ばれている「ふっ素樹脂加工」のフライパンではないでしょうか?

また、こんなイメージをお持ちではないでしょうか?

「最初はツルツル滑って使いやすかったけど、すぐダメになる」

「安いけど耐久性がない」

「使い捨て感覚」

ですが、正しい使い方をするだけで長く使うことが可能なんです!

早速詳しく説明していきましょう!

そもそもふっ素樹脂加工とは?

簡単に言うと、ふっ素というこびりつきにくい成分を含んだものすごく高温に耐えられる塗装被膜です。

テフロン加工

世界で初めて調理器具に加工された商品が「テフロン加工」という呼び名を使っていたため、現在でもふっ素樹脂を「テフロン加工」と呼ばれる方も多いようです。

元々のベーシックなふっ素樹脂が誕生して数十年、塗装皮膜はさまざまな生活・調理用途に合わせて日々進化しています。

一般的にふっ素樹脂加工と呼ばれているものは皆さんよくご存じかと思いますので、ここのところよく見かける新しいふっ素樹脂についていくつか代表例と特徴を紹介します。

ハードコート

金属ツールなど使っても傷がつきにくくするように、下地塗装にセラミック粉など、硬い材質を混ぜ込み、磨耗に強くしたものです。

ダイヤモンドコート

ハードコートの進化版、ふっ素樹脂にダイヤモンドの微粒子粉末を入れたものです。

マーブルコート

ハードコートの一種です。はんてん状にふっ素樹脂を塗ることで、表面に凸凹が出ます。これが食材と点当たりになるため、耐久性が向上することが特徴。

見た目が石(大理石)のように見えるため、マーブルコートと呼ばれています。

結局どれがいいの?

それぞれに特徴があり、一概にどれが優れているとは言い難いですが、よりくっつきにくさを好まれるのであれば、上記で説明した比較的新しいハード系より一般的なふっ素樹脂系の方が良い傾向にあります。ただし、ふっ素樹脂系は傷もつきやすく、耐久性という点では比較的早期に寿命が来てしまいます。

ハードコート系は耐久性を重視しながら「くっつきにくさ」を必要十分なレベルにしたものが多くなっており、少量の油を使っていただければくっつかず快適にお使い頂けます。

耐摩耗試験○○万回クリア!について

耐久性を示す一つとしてよくパッケージなどにかかれている「○○万回」というのを目安にしてもいいかもしれません。

これは、公的機関で定められた検査です。金属のヘラをこすりつけて、ふっ素樹脂がなくなるまでの往復回数を示すもので、数字が大きいほど「膜が長持ちしますよ」と思っていただければ間違いではありません。

ただし、数字が大きいものがすべていいとは言えません。

前段のように短期間でもいいので、できるだけ油を使わずに滑る調理がいいのであれば、わざわざ価格の高い数字が大きい物を選ばすとも、一般的なものを早いサイクルで買いかえたほうがいい場合もあります。

ふっ素樹脂加工の長所と短所

長所:すべりが良く、こびりつきにくいので買ってすぐに良さを体験できます。
手入れも楽で、使い勝手がよいので、日常使いに向いています。

短所:コーティングがはがれたり、薄くなってきてくっつき始めたら寿命になるので、買い替えが必要です。

正しい使い方、劣化してしまう原因

鉄素材などのフライパンに比べると、寿命が短いふっ素樹脂加工のフライパン。ここからはふっ素樹脂加工をなるべく長持ちさせる使い方と、ふっ素樹脂加工が劣化してしまう原因を合わせてご紹介します。

火力は中火以下

余熱の段階から中火をおすすめします。

ふっ素樹脂加工のフライパンの多くは熱伝導の良い「アルミニウム合金」のため、中火でもじゅうぶん加熱できます。

また、過度の空炊きや高温調理を長く続けると、ふっ素樹脂加工の表面が傷み寿命が早まります。

空炊きってなに?

フライパンの中に何も入れない状態で加熱すること。

空焼きになりやすい食材は特にないですが、大きなフライパンで少量の調理をした場合、食材が乗っていない部分がから焼き状態になりやすいので、分量に合わせたサイズのフライパンを使っていただくことをおすすめします。

油を薄く塗るだけでも空炊きを抑える効果があります。

余熱完了のサインは?

油を引いて、加熱したフライパンを軽くひとまわしし、油のとろみ(粘性)がなくなり、サラサラとフライパンの中で水のように動き始めたら、調理開始の合図と覚えておくと便利です。

油を入れる→点火の順序

ふっ素樹脂加工を急激な温度差から守るため、油を入れる→点火の順が好ましいです。

木べらや樹脂製ツールが安心

金属ヘラOKの表示があれば金属製のツールも使用可能です。ただ、先のとがった金属へらなどで故意に力を込めると、傷つきや、そこからふっ素がはがれやすくなります。

木べらや樹脂製のツールは先端がとがったものが少なく、傷をつけにくく、ふっ素樹脂加工に優しいといえます。

保存の目安は一晩まで

基本はNGです。特に塩分の強い調理物を入れたままにすると、ふっ素樹脂加工の表面にある目に見えない小さな穴から塩分がしみ込んで、下地の金属を腐食(さび)させてしまいます。

その結果、ふっ素樹脂が浮き上がり剥がれの原因になります。

ただし、簡易的な保存であれば大きく性能を損ねることはありません。時間でいうと一晩を目安にしてください。

調理後すぐに水道水をかける「急冷」にも要注意!

ふっ素樹脂加工の表面が傷んでしまう原因となります。

水をかけてジューッ!となるのはまだ温度が高い証拠。しばらく置いて冷めてからお手入れをしてください。

やわらかいスポンジで洗う

使用後は、食器用洗剤でスポンジなどやわらかい材質の物を使い、表面を軽くこすれば汚れは簡単に落ちます。

みがき粉など、研磨剤入りのものは使用しないでください。

糖分・こげ等が固まったしまった場合は少しぬるま湯などをいれ、柔らかくしてから、柔らかいスポンジでこすり洗いしてください。

食器用スポンジのざらざらした面で洗浄すると、ふっ素樹脂の表面をやすりで削っているのと同じで膜が薄くなっていくので寿命が早まります。

フライパンの価格と買い替え時について

価格が高いものほどふっ素樹脂加工が長持ちする?

100%とは言いませんが、価格が高いものほどふっ素樹脂加工が長持ちするといってよいでしょう。

ふっ素樹脂加工だけでなく、使っている下地の金属の違いや厚みなど、さまざまな要素によって値段は変わってきます。価格の高いものは耐久性も考慮した素材や塗装工程の管理が徹底されているためです。

買い替え時は?

ガス火・IH問わず、熱源に近い部分から焦げつきが早くなる傾向があります。

一つの目安としては、焼きそばがこびりつきやすくなってくるとふっ素樹脂加工が劣化している可能性が高くなっています。

また、焦げつく場所や焦げつかない場所がまだらに出てくる場合も、ふっ素樹脂加工の劣化が始まっている目安となります。

新しいフライパンを選ぶときのポイント

ふっ素樹脂加工の剥がれ、表面のキズが目立つなどの状態になったら買い替えの目安です。
油を使用すればそのままでも使用は可能ですが、
ふっ素樹脂塗膜がさらに劣化してしまいます。

最後に

今回はふっ素樹脂加工フライパンについてご紹介いたしました。

この記事を参考に、ふっ素樹脂加工のフライパンの長持ちにチャレンジしてみてください!

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