ドリップパックでも薄くならないアイスコーヒーの作り方

ドリップパックでも薄くならないアイスコーヒーの作り方

こんにちは。販促担当のつるまきです。

とある日の社内での会話です。

社員Z「つるまき君、ドリップパックでアイスコーヒーってどうやって作ってる?私が作るとなんか薄くなっちゃうんだけど」

私「お湯はどんなふうに、どれくらい入れていますか?お湯の温度は何℃を意識していますか?それかコーヒー豆の準備運動が足りないとか、冷やし方が云々・・・」


社員Z「???・・・きっと想像以上にコーヒーって奥が深いんだね(笑)」

そんなやり取りをきっかけに、奥深いコーヒーの世界のことを書いてみようと思います。

コーヒーの世界の上澄みの話を、理系出身らしくすこし理屈的に語らせていただきます。

今回の記事が皆様のコーヒーライフに少しでも役に立てば光栄です。

コーヒードリップ

【1】アイスコーヒーが薄い理由について

みなさまはアイスコーヒーをどんな風に作りますか?

社員Zさんにどうやってアイスコーヒーを作っているのか聞くと以下の回答が返ってきました。

  • タンブラー(内容量300ml)にドリップパックをセットする
  • 電気ポットのお湯を、3回くらいに分けてパックに注ぐ
  • 淹れたコーヒーに氷を入れて冷やす

これらの中から判明した原因と対策を挙げてみます。

<原因①>コーヒー豆を蒸らしていない

<対策>フィルターから水滴が落ちてこない程度の量のお湯で蒸らす

フィルターから水滴が落ちてこない程度の量のお湯で蒸らす
フィルターから水滴が落ちてこない程度の量のお湯で蒸らす

挽いた豆でもドリップパックでも同様に、豆からしっかりと味や風味を出すために “最初に豆を蒸らす” ということが非常に大切になってきます。

ドリップパック内の豆全体を均等に湿らすよう少量のお湯を回しかけるのですが、理想はフィルターから水滴が落ちてこない程度の量のお湯で行うことです。

フィルターから水滴が落ちてこない程度の量のお湯で蒸らす

あくまで個人的な意見ですが、ホットであればゆっくりと8〜10秒、アイスであれば15秒程度蒸らすとしっかりとした味わいになります。

もちろん豆の種類にもよりますが、おおむねそのくらいの時間はかけています。

<原因②>「お湯を入れる量」が多い

<対策>お湯の量を2投分までにする。

市販のドリップパック1パックには、挽いた豆が約8g程度入っていることが多いです。

この8gという量は ”コーヒーカップ1杯分(200ml)” の “ホット” で淹れることを前提にした量です。

そのため、容量の大きいタンブラーやマグカップなどに合わせて入れると薄くなってしまいます。

先述した通り、ホットコーヒー向けのドリップパックが8gなのに対し、アイスコーヒーを作る場合は氷で薄くなることを考慮して倍量の15g程度の豆を使うことが多いです。

さすがに2パックも使うのは面倒だしもったいないので現実的ではありません。

豆知識ですが、よく見るコーヒーの計量スプーンは8gと15gなどに設定されています。

アイスコーヒー用には、お湯の量はいつもより少なめで淹れることをおススメします。

え、余計薄くなるのでは?と思われるかもしれませんが、大丈夫!理由については後ほどお話させていただきます。

また、アイスコーヒーを入れる時はお湯の量を2投分までにしています。

ドリップコーヒーにお湯を注ぐことを ”1投、2投…” と数えます。

<お湯を注ぐ→フィルターから抽出液が落ち、豆がすり鉢状になる>これで1投です。

ドリップコーヒーにお湯を注ぐこと
1投目
ドリップコーヒーにお湯を注ぐこと
2投目

2投目以降は薄くなってしまうため、濃く出る2投目までのコーヒーをアイスコーヒーに使います。

<原因③>電気ポットからお湯を注いでいる

<対策>ケトルで細く、”の” の字を書くようにお湯を注ぐ

一般的にコーヒーの粉の中心から「の」の字を描くように注ぐと良いとされています。

ヤカンや電気ケトルから直接注ぐと湯量の調整がきかず狙ったところにお湯が落とすのがとても難しいです。

また湯量の勢いが強く、フィルターからお湯が出ていってしまい、薄い味のコーヒーが抽出されます。

お湯は電気ポットなどから直接淹れるのではなく、コーヒーポット(ドリップケトル)から“ゆっくりと淹れる” ことをおすすめします。

ドリップケトルで注ぐ

コーヒーポットを使うと狙いを定めてゆっくりと淹れることができるようになります。それだけでなく、お湯を抽出するのに適正な温度にする役目を果たします(所説ありますが87℃くらいが個人的にベスト)。

お茶は湯冷ましを経由して温度を下げてからぬるめで淹れるとおいしいですよね、そんなイメージです。

<薄くならないアイスコーヒーの作り方まとめ>

  1. 最初にコーヒーを15秒ほど蒸らす
  2. お湯は少なめの量で2投目まで
  3. コーヒーポットやドリップケトルで”の” の字を書くようにお湯を注ぐ
  4. 氷を入れて完成。今回はミルクを足してアイスカフェラテにしてみました。
アイスカフェオレ

【2】コーヒーの理屈編

前章では“淹れ方”について少し説明しました。少しマニアックな話になりますが、続いて理屈について軽くお話させてください。

①「蒸らし」の意味

コーヒー豆は拡大するとがハチの巣のような空間がたくさんある構造をしています。

この中に美味しいエキスや炭酸ガスを内包しており、「蒸らし」をしてあげることでこの空間に水分が入りやすくなり成分が抽出されます。

挽きたての豆にお湯をかけるともこもこと豆が膨らんでドーム状になりますが、これは中の炭酸ガスが抜けるためにおこる現象です。古い豆だと炭酸ガスが抜けてお湯をかけても膨らまないことがあるので、鮮度の良いコーヒーかどうか見極めるポイントになります。

よって、おいしいコーヒーを淹れるには豆の準備運動として蒸らしが非常に大切になってきます。ここではあまり触れませんが、蒸らしすぎるとおいしくない成分も抽出されやすくなってきますので蒸らしの時間も重要な要素となります。

②ゆっくりとお湯を注ぐということ

ものすごく細かく化学的に説明すると嫌がられてしまうので、細かい理屈抜きのイメージで説明します。あくまでイメージですので、ご了承ください。

手元にじょうろとバケツがあり、それぞれに同じ量の水が入っているとします。

その水を砂場に撒きます。ただし、じょうろはシャワーっと、バケツはざばっと。水が砂を通過し、砂場の底までの到達時間が長そうなのは・・・おそらくじょうろですよね?

「通過する時間が長い=砂に接触している時間が長い」と考えるなら・・
コーヒーを淹れるときにポットを使ってゆっくりと淹れる理由は何となくイメージがつくのではないでしょうか?

最後に

おいしいコーヒーを淹れるために理屈まで知っていると少し試してみたくなりませんか?次、コーヒーについてコラムを書く機会があれば「誰でも簡単3層オシャレカフェオレ」「世界の面白い飲み方」など紹介していきたいです。

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