銅製品の特性とお手入れ【緑青・焦げ付き・黒ずみの落とし方】

銅製品の特性とお手入れ

こんにちは、広報部Web担当のやまやです。

突然ですが、「銅製のキッチン道具」使っていますか?

もしかしたら、あまり馴染みのないものかもしれません。
しかし、古くから使われてきた銅製品には魅力がたっぷりあります。

今回は銅製品の特性と、お手入れについて紹介したいと思います!

銅製品の特性

銅は昔から殺菌効果の優れた材料として知られています。

金属特性としは、熱伝導に優れており、従来よりフランスをはじめとするヨーロッパで広く使用されていました。

熱伝導率が優れているため、熱がまんべんなく行き渡ります。鍋などは食材に均一に火が通り、具を崩さず片煮えのない、まろやかで美味しい料理ができます。そのため、昔からプロの料理人に支持されているようです。

殺菌効果としては、銅には微量金属作用(銅イオン作用)という、水に混ざるだけで殺菌作用を発揮する性質があります。この銅イオンの働きが微生物の発生を防ぎ銅製品を衛生的に保ちます。

銅の欠点は変色してしまうこと。

10円玉

十円玉でも解るように、黒く変色してしまいます。

しかし、きちんと手入れをすれば一生ものになるとも言われており、「使い込むほどに味わいが出る」という点では、銅の魅力的な部分の一つです。

銅製品の注意事項

酸や塩素に弱いため、長時間料理を入れておくと味や色が変化する事があります。調理後は早めに別容器に移すことが原則となっています。

また、銅が酸化することで青緑色のサビ「緑青(ロクショウ)」が発生することがあります。

緑青(ロクショウ)とは?

緑青は酸化することが原因とされているので、酸素の触れる表面にのみ発生します。

皆さんの身近にある「銅像(その名の通り銅で作られた像)」でも、表面が緑青に覆われているものは少なくないと思います。

自由の女神

アメリカの有名な「自由の女神像」の緑色も緑青によるものだようです。

昔はその緑色から、毒だと誤解されていました。

しかし、1984年、厚生省の研究によって「無害」と証明されました。緑青は、水に非常に溶けにくい化合物のため、人体に吸収されにくく体内に入ってもすべて排出されます。

仮に緑青の発生した銅製品を洗浄してから再度使用したとしても、衛生的には全く問題はなく、安心して銅製品を使うことができます。

銅製品のポイントまとめ

銅のケトル
  • 食材に均一に火を通せる銅鍋は、料理が美味しく仕上がります。
  • 銅の抗菌作用で微生物を寄せ付けません。
  • 酸や塩素に弱いため、長時間料理を入れておくと味や色が変化する事があります。
  • 変色したり、お手入れによっては緑青が発生しますが、無害です。

プロの料理人に支持されている銅製品ですが、殺菌(菌を減少させる効果)や抗菌(菌を住みにくくする作用)まであるのは嬉しいですよね。

変色や緑青の心配はありますが、お手入れ方法を確認すれば大丈夫です!

銅製品の基本的なお手入れ

  • 使用後は食器用洗剤を付けて、柔らかいスポンジ等で十分に汚れを洗い落とします。
  • お湯で仕上げ洗いをし、水気を十分に拭き取り乾燥させ、湿気の少ない場所に保管します。
  • 場合によって白い汚れが付着してきますが、水道水中の微量成分が残留したもので、人体に入っても問題ありません。
  • 表面を傷付けると緑青発生の原因になります。スチールたわし、磨き粉等は使用しないでください。

緑青の落とし方

酢に同量の塩を混ぜた溶液を布またはスポンジに付けてこすり落とし、その後は食器用洗剤で洗ってください。また、やわらかいスポンジにクリームクレンザーをつけてこすり落とすことも可能です。

実際に緑青を落としてみました

実家ですごい状態の銅製鍋を見つけたので、酢と塩を使って緑青を落としてみます。

緑青だらけの銅鍋
戦前からある緑青だらけの銅鍋

普通にこすっただけではびくともしない状態で、変化は何一つ見られませんでした。酢と塩だけでどこまで落ちるのか楽しみです!

1.酢に同量の塩を混ぜます

酢と塩を混ぜたもの

2.スポンジに付けてこすります

こする様子1

3.どんどんこすります

こする様子2

作業前と後の比較

作業前と後の比較

緑青が70年以上のすごい状態の上、鍋自体傷みもあるので…ピカピカにはなりませんでしたが、酢と塩のみでなかなか奮闘したのではないでしょうか!

この効力ですので、通常使っている中で発生してしまった緑青は、酢と塩で十分落とせるのではないかと思われます!

銅鍋の焦げ付きの落とし方

鍋などの焦げ付き等を落とす場合は、金属製の固いものを使用せず、お湯に浸して焦げ付きを柔らかくしてから取り除きます。

銅鍋の黒ずみの落とし方

銅鍋を火にかけると、火が直接あたった表面が薄黒く変色してきますが、これは銅の表面にできた酸化皮膜によるもので、緑青を出にくくする作用があります。

銅鍋の裏
数回使うとこのように表面が変化してきます

使い込むほどに深みが増してきますが、光沢を出したい場合は専用クリーナーか粒子の細かいクリームクレンザーと柔らかい布を使い、一定方向に磨きます。

銅鍋の買い替えの目安

取っ手が破損、鍋に穴が開く等が無い限りは性能は変わらずにお使い頂けます。

実際に銅鍋を使ってみました

実際に、銅製のミルクパンを使って調理してみました!

銅製ミルクパンを使って枝豆を茹でてみました

枝豆と猫
枝豆をもぎ取っていると、揺れる葉が面白いのか寄ってくる猫たち

洗って塩もみをした枝豆を銅製ミルクパンへ。

枝豆を茹でる様子

少量調理したい時に丁度いい大きさです。

茹で上がった枝豆

色鮮やかに茹で上がりました!(撮影時の光の加減が影響してしまっているのと、お使いの機器によって色の見え方が違ってしまうので、画像では伝わりにくいかもしれませんが…)

これは銅イオンが野菜の色素と結びつき、色止めになるからだそうです。

茹で上がりにムラもなく、美味しくできました!

銅製ミルクパンを使ってブルーベリージャムを作ってみました

ブルーベリー
ブルーベリーは熟したものから小まめに収穫するのが理想

初夏に摘んだブルーベリーを冷凍していたので、そのまま砂糖と一緒にミルクパンへ。

ブルーベリーを鍋へ

まんべんなく火が通りやすいので、焦げ付きやすいジャムにも最適です。

ブルーベリージャム

そしてこちらも銅イオン効果でキレイな色に仕上がりました!

普段はホーロー鍋で作るのですが、いつもより短時間でできたように思います。

ミルクパンは初めての銅鍋にオススメ!?

小ぶりなミルクパンは、少量の野菜を茹でたり、一人分のスープを作ったり、ジャムやフルーツソースを少量ぱぱっと作りたいときにぴったりです。また、「ミルクパン」の名の通り、ミルクを温めるのにも重宝します。

銅の熱伝導率の良さや、ミルクパンの小ぶりで深さのある作りは、まさに「ひとつあると便利」なキッチン道具です!

小さいので、大きい鍋に比べてお手入れも手軽に出来ます。「銅製品のお手入れや使用感がよくわからず不安」と言う方も、初めての銅鍋にミルクパンを検討してみてはいかがでしょうか?

日本を代表する金属加工の集積地、新潟県燕三条地区でつくられた銅鍋です。
職人仕事が生み出すこだわりの道具は、使いやすさと機能美を備えています。

クリーナー

また、上記の商品には変色落としのクリーナーが付属しているので、初めての銅鍋でも安心です。

銅のおろし金を使ってみました

銅のおろし金

こちらの記事では、燕三条でつくった銅のおろし金を使用しています。

少し重みがあり、手馴染みがいいのは銅製品ならでは。銅イオン作用での殺菌効果も魅力的です!

銅製品の魅力

銅は屋根材にも使用されるように非常に耐久性のある材料なので、ひと手間のお手入れでとても長持ちします。

使い込むほどに愛着が湧いてくる「銅製のキッチン道具」、是非チェックしてみてくださいね。

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匠弥 純銅 ミルクパン12cm(ミラー仕上)
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