金属加工の職人が集う地“新潟県 燕三条”の多様性を表現したキッチンウェアブランド「enzo(エンゾウ)」新発売

この度、キッチンウェアブランド「enzo(エンゾウ)」を発売しました。

新潟・燕三条は、日本一のキッチン用品の産地であると同時に、工場の垣根を超え多素材多製法のものづくりを行う珍しい地域です。

『enzo』は、60年以上にわたり工場と共にキッチン用品をご家庭に届けてきた私たちが、〝もっと料理の楽しさを感じて欲しい〟という想いから、調理法に応じて適した素材とカタチを追求したプロダクトです。

燕三条の各工場の得意とする技術を掛け合わせることで、使い勝手の細やかなニーズに応える、多様性に満ちたラインナップを実現しました。

また、永きに渡りものづくりの現場に接している私たちは『enzo』を通して、加工技術の大切さを提唱すると共に、人と人とが繋がるものづくりの輪を育み続けます。

enzo(エンゾウ)誕生のきっかけ

当社は新潟県燕市に本社があり、古くから金属加工の職人の街で商いをしてきました。
しかし時代とともに輸入品の取り扱いが増えていきました。その中で地場産業に対して後ろめたさのようなものを感じていました。

ものづくりの課題をファブレスメーカーである弊社が考え、取り組むべきことがあるのではないか?という思いで、このenzoプロジェクトを立ち上げました。

地場産業に貢献できずにいた時期

ギフト用品を中心に扱っていた当社は家庭用品業界に参入し、ビジネスモデルを変えていきました。そして時代とともに輸入品の取り扱いが増えていきました。

平成17年、地場のものづくりに励んでいた明道株式会社と統合。

「このM&Aは地場産業を盛り上げるためだ」と宣言したものの、地場産業の成長になかなか貢献できない状況が続いていました。

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燕三条には今でも、全国から羨ましがられるほどの「技術」「仕組み」「人」が残っています。立ち上がるなら今しかない、とenzo(エンゾウ)のブランド作りが始まりました。

燕三条の全盛期の様子

弊社社長の林田はこう語っています。
「幼少期の燕三条のイメージは“研磨の匂い”。クラスの50人中36人は研磨業をやっていて、どこもかしこも研磨粉の匂いがしていたね。僕が小学生の頃は、いわゆる高度経済成長期で活気にあふれていた。工場も今以上にあって、いろんなものが作られていたよ。今思えば、どの家も裕福だった。」

社長は小学生の時に「日本一小学生が多い学校」という特集でテレビ取材も受けたそうです。出生率も多く、活気がありました。
当時は「3年磨きをやれば、家が建つ」と言われた時代。輸出品のカトラリーを研磨して生計を立てる家庭も多かったそうです。

現在は跡継ぎもおらず、半分近くが廃業の危機に面しているという事実もあります。
一見すると暗く感じますが、工場で働く職人さんにインタビューをすると、意外にも明るくこのように話してくれました。

「確かに跡継ぎの問題で悩んでいる工場さんもありますね。けど、現状は受注がひっきりなりにきて仕事は忙しい。忙しいのは幸せだと思う。あとは、工場の後継ぎがいないベテラン職人さんを再雇用して働いていただいている。これによって技術の継承ができるし、現場の職人にもいい刺激になる。」と。
問屋として燕三条に根付き、各工場とつながりを持つ当社が地域が潤う仕組みを作り、国内外へ発信する。これが当社の役割だと思っています。

enzo(エンゾウ)のこだわり

(1)ものづくりのリレー

燕三条は古くから、分業制でものづくりを進めてきました。enzoの製造も1つの商品を作るにあたって、1社だけで完結するということはありません。例えば鉄のフライパンは4社が関わりあっています。

  • ハンドルの木材加工
  • 金属ワイヤー曲げ
  • ハンドルの木材と金属ワイヤー接合
  • ハンドル+木材+金属ワイヤーと鉄フライパンの接合

このように本来はライバル同士にある工場が、それぞれの得意分野を生かし4社リレー方式で作り上げました。

(2)素材と製法の特徴が十分に活かされたデザイン

全国的にも珍しい多素材・多製法の地であり、工場の垣根を超え、独自の産業文化を築きました。
鉄フライパンでは、唯一無二のハンドル形状と鉄フライパンの板厚を2㎜にして、鉄の強みである「焼き」に特化しました。中華鍋は、内外面に「槌目(つちめ)」という模様をつけ、表面をたたきのばし強度を向上させ、デザインと機能性を両立しました。ざるの網はお米が落ちずに洗える丈夫な12メッシュを使用し、平織り式で丁寧に編みました。見た目も美しく、使用時に引っかからないようになっています。

(3)工場の臨場感を伝えるVRコンテンツ

製造現場の様子を体感できる6種のVRを用意しています。こちらで公開中です。

enzo(エンゾウ)製品ラインナップ

ここからは、鉄フライパン、中華鍋、ざる、ボールのこだわりをご紹介します。
地元燕三条の技術を駆使した、奥深い世界は必見です!知れば知るほど、商品が好きになると思います。

厚く、広く、深く。”焼き”に特化した鉄フライパン

何度も実験を重ねてたどり着いた、熱がムラなく均等に伝わりやすい厚みを採用しました。大きな食材を入れられるよう底面は広く、ソースなどの流し込みを考慮して側面の立ち上がり角度は深く設計。強火でさっと調理ができる鉄材料だから、肉の旨味を逃さずに香ばしい焼き上がりに。特にステーキ調理で真価を発揮するフライパンです。

IHにも対応。女性も”振れる”中華鍋

目指したのは、女性でもあおり調理ができる、軽くて扱いやすい鉄の中華鍋。火力が命と言われる炒め料理には、加熱に強い鉄材料が最適ですが、重いのが難点。そこで、従来とは異なる加工方法や昔ながらの製法などで試作を繰り返し、本製品にたどり着きました。鉄の良さを残しながら、限界まで重さを減らした中華鍋で、シャキシャキの野菜炒めが得意料理になりますように。

一生モノの強度を目指したざる

ざるの網目は、細かすぎると水切れが悪く、粗いと食材が漏れてしまいます。新潟のキッチンウェアブランドが考えた最適解は、最も身近で最も小さい食材・お米が落ちずに洗える大きさ。

さらに、水切れの良さを保ちながら、強度と見た目の美しさを追求し、製造工場と何度もやり取りをして完成した、「一生モノ」を目指したざるです。

復刻した深めのステンレスボール

調理のさまざまなシーンで使われるボール。使い勝手の良い形の答えは、製造工場にひっそりと眠っていた深めの金型でした。生産効率優先の流れから、使われなくなった深めで膨らみのある形状。かき混ぜる時に飛び散りにくい適度な深さ。持ちやすくてこねる作業でもしっかりと力を入れられる安定感。こだわりのフチ形状と側面から見たときの曲線美にもご注目ください。

実際に使えばわかる「品質」

9月下旬、新潟のある場所でenzoの調理シーン撮影を行いました。鉄フライパンの油慣らし、調理、後片付けまで一通り使用しました。はじめは「鉄素材って扱いが大変そう…。」と思っていましたが、徐々にそのイメージは払しょくされました。使い初めに油慣らしをしてしまえば、あとは洗剤を使わず、ぬるま湯とたわしで洗うだけ。

これは、enzoの鉄フライパンを作っていただいている鉄鍋専門メーカーの社長さんに聞いた話です。
「現在、世界ではふっ素樹脂加工などの塗膜付きのフライパンに対する意識が変化しつつあります。海外展示会へ出展した際、訪問してくださったロシアのバイヤーさんは、鉄のフライパンを探しに来ていました。エコの観点でもいずれ世界から塗膜付きフライパンは無くなるだろうという流れが世界的にきていると聞きました。鉄のフライパンは塗膜もなく洗剤も使わずに済みます。実際にロシアでは鉄のフライパンが人気だそうですよ。」と。
これが決定打になり、鉄フライパンデビューを心に誓いました!

鉄フライパンは、何を作ってもおいしそうに調理できる点も魅力です。撮影では、目玉焼きとソーセージを焼きました。enzoの鉄フライパンを作ってくださっているメーカーさんに「鉄で焼くと一番おいしいものは?」という質問をしたところ、「目玉焼き!」と教えて頂いたことをヒントにしました。目玉焼きの外側はカリっと焼けて、ソーセージは美味しそうな焼き目がつきました。

鉄フライパンの本体になじんだ油がいい味を出していて、うま味につながっているように感じました。
鉄のフライパンの調理は「油」を使うことが必須になります。この油による“照り”がおいしく見え、食欲をそそるのかもしれません。

今後はenzoをつかって、今まであこがれていた「鉄」をもっと身近に感じる調理を実践していきます。

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